当院について

理事長挨拶

当院は初代院長福島文信が戦争から復員し、昭和21年に福島医院としてこの千林の地で診療を開始したところから始まります。当時はすぐに停電になる中、近所の方に電灯で照らしてもらいながら手術等も行い、患者さんも家族も同じ長屋で過ごしていたと聞きます。

その後木造の福島病院を建設し、近くに地下鉄谷町線千林大宮駅も開業し、高度成長期とともに病院も発展を遂げてきました。昭和54年には現在の福島病院に建て替えを行い、2代目院長に南卓男が就任し、様々な医療機器も導入されて、少しずつ病院も近代化を進めて参りました。世の中も、救急患者さんがパトカーの後ろに乗って来院していた時代を経て、救急車で次々に運ばれてくる時代となりました。

その後、新型コロナウィルスの流行等もありましたが、当院は開院時よりずっと変わらず、近隣の皆様が何か困った時にすぐかけこめる病院、そこに行けば何とかなる病院を目指しております。微力ではありますが、この旭区千林の地で、皆様が安心して日々の生活を送る一助となれるような病院を目指して、今後とも職員とともに励んでいきたいと思います。

理事長:南 有紀子
理事長:南 有紀子
出身大学
大阪市大(H.10年卒)/大阪大学大学院卒
略歴
国立病院機構大阪医療センター/東葛辻仲病院/日生病院/市立川西病院
資格
日本外科学会専門医/日本消化器外科学会専門医/がん治療認定医/大腸肛門病学会専門医/消化器内視鏡学会専門医/医学博士
所属学会
日本外科学会/日本消化器外科学会/日本大腸学肛門病学会/日本消化器内視鏡学会

病院長挨拶

令和5年12月、院長に就任しました高橋栄男です。平成17年より、福島病院に勤務し18年、旭区が私の第2の故郷となりました。亡き、南卓男院長は、患者さんと一緒に年を取って来たと、地域の患者さんをとても大切にされてました。
以下の【】は、南卓男院長の言葉です。

【個人病院で治療するには重症すぎる、かといって大病院に入院する程でもない病気は多々あります。またその大病院には簡単にすぐ入院できない。こうした場合には気軽に利用できる病院が必要だと考えられます。我々は30年来こうした疾患を中心に地域医療の一役を担ってきました。それらを十分機能させるのに最も大切なことは、いかに正確な診断を迅速につけるかという一点にかかっています。この診断に基づき、患者さんにとって最も適切な医療機関での治療を受けることを可能にすることが福島病院の使命であると考えております。】

福島病院は旭区の皆様に気軽に診療を受けて頂き、検査、入院が可能です。また、阪大の先生方の応援を頂いております。必要があれば、大阪市立総合医療センター、関西医大総合医療センター、済生会野江病院、国立大阪病院、北野病院、JCHO大阪病院、大阪がんセンター等の基幹病院と連携を取り、多くの患者さんを紹介させて頂き、また、紹介を受けております。
私は大阪大学老年病内科にて学位を取り、老年病専門医、指導医を習得しております。当時に比べ、ますます老年病が重要となっております。高齢となって予想できる疾患の予防がますます大切だと認識しております。

1.動脈硬化の予防として、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙。これらは掛け算式にリスクを増やします。包括的治療、すべてを治療する必要があります。但し、100点を取る必要は有りません。できれば、すべて80点、無理なら平均80点を目指せば、影響は最小限です。脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全、認知症の予防となります。

2.フレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)、認知症予防。食事が大切です。食べ過ぎは良くないですが、食べないのはもっと悪いです。食事を促し、必要なら積極的に補助食品を処方します。そして、運動です。しかし、激しい運動をする必要は有りません。できれば、30分、1時間歩くだけでも効果は有ります。椅子を置いてスクワット10回、踵落とし運動20回。1分程度です。面倒臭がらず、朝昼夕行いましょう。ラジオ体操も良いですね。3分です。認知症に関しても、治る認知症を見逃さないように、脳CT検査、甲状腺機能検査を行います。そして、予防は、頭を動かせることです。人と話す、カラオケ、本読み、新聞テレビ。家事、仕事など、自分で出来ることは自分ですることが大切です。しかし、無理する必要はありません。私は入院患者さんにお願いしていることがあります。それは、しっかり食べましょう、しっかり座りましょう。そして転ばないようにしましょう。自分で出来ることは自分でしましょう。点滴や薬では、栄養や力は付きません。入院、3日以内に栄養評価、嚥下評価、リハビリを開始し、可能なら車いすに座って頂くようにしています。

3.骨粗鬆症予防。寝たきりの5人に1人は転倒骨折が原因です。長期入院、活動度の低下に繋げります。当院のDEXAは骨塩量を正確に測定できます。若年者の70%以下になれば、積極的に骨粗鬆症の治療を行います。40%程度の骨折減少が期待されます。

4.心不全、腎不全管理。高齢者の心不全、腎不全、糖尿病が爆増しています。これらは一人の患者さんに同時に起こり、影響しあいます。減塩や先の動脈硬化予防に合わせ、自宅での、血圧、体重測定の記録をお願いしています。体重の増減を早く見つけることは、心不全、腎不全の悪化、脱水の早期発見に繋がり、入院の予防に繋げます。入院の度に健康寿命が短縮します。入院予防が最大の予防でもあります。

5.がん診療。がんの早期発見のため、積極的に、胃カメラ、大腸カメラを行っております。早期発見できれば、胃や大腸を切り取ること無く。内側から除けます。手術が必要となっても、先の基幹病院に紹介し、手術、化学療法等行って頂きます。たとえ進行がんであっても、私が医師になった頃に比べると、格段に治療成績が上がり、5年生存率も上がっています。

6.透析治療を行っております。透析導入も行っています。透析治療を行っても、やはり先の、動脈硬化予防、骨粗鬆症治療は重要であります。心臓、血管治療、癌治療は、基幹病院と連携を取り治療をお願いしています。また、透析患者さんも高齢化しておりますが、当院では入院も可能であり、迅速な治療、リハビリに繋げています。

7.整形外科。二人の整形外科医が手術を行っております。骨折の治療、股関節、膝関節の人工関節手術を多数行っています。

8.専門医を持つ、女医が大腸カメラ、肛門外科の治療も行っております。女性の皆様にも安心して受診して頂けます。

高齢者も含め、皆様が、住み慣れた旭区で、健康寿命を長く保って頂きたいと存じます。
福島病院がこれまでと同じく、これまで以上に旭区に必要とされる病院であるよう、努力したいと存じます。

病院長:高橋 栄男
病院長:高橋 栄男
出身大学
宮崎医大(S.57年卒)/大阪大学大学院卒
略歴
大阪府立病院/大阪大学附属病院/米国国立老年病センター/医誠会病院
資格
内科学認定医/内分泌代謝専門医/循環器専門医/老年病専門医/医学博士/老年病指導医
所属学会
内科学会/内分泌学会/循環器学会/老年病学会/糖尿病学会

理念

地域に密着した、皆様病院を目指します!

基本方針

福島病院は、1947年に初代院長である福島文信によって、下町らしい人情の厚い千林の地に開設された病院です。以来、少しでも皆様のお役に立てるようにと努力を続けてまいりました。1979年4月1日には南卓男現院長を中心に医療法人として、新たなステージへと踏み出しました。

幅広い患者さんのニーズに細かく対応することで、患者さんだけでなく、従業員自身も安心して知人や身内に紹介できる病院を目指してまいります。日々の健康の維持、急病時の対応、病後ご自宅へ戻られるまでのリハビリなど、これからも地域の皆様が気軽に利用でき、皆様の生活に寄り添った医療を提供できるよう、より良い環境整備を進めてまいります。

基本方針

病院概要

名称 医療法人 永寿会 福島病院
所在地 大阪市旭区千林2丁目4番22号
病床数・看護基準 97 床 基準看護 10:1(平成 24 年 6 月より)
診療科 外科・消化器外科・整形外科・肛門外科・内科・糖尿病内科・ 消化器内科・脳神経内科・人工透析内科・放射線科・ リハビリテーション科・麻酔科・救急科
電話番号・FAX 06-6953-2940・06-6953-2918(FAX)
開院・開院者 1947 年開設・ 福島 文信(名誉院長)
理事長 南 有紀子
病院長 高橋 栄男
診察時間 午前診(9:00~12:00)
午後診(15:00~17:00)
夜診(18:00~20:00)
※受付時間は診察終了 30 分前
※ 水曜・木曜は17時まで、土曜は12時までの診察
休診日 日曜・祝日・お盆・正月
水曜・木曜17時以降、土曜12時以降
※但し急患は診察いたします

整形外科の2次救急対応

福島病院は昭和21年の開院時より、一貫して地域の救急病院としての役割を果たしており、2次救急指定病院として年間約800件の救急搬送患者を受け入れております。しかし、これまでは整形外科領域の骨折を含む手術を必要とするような患者さんに関しては、常勤医不在の理由から、近隣の手術対応可能な救急病院に転送もしくは転院を余儀なくされておりました。
当院では2018年4月から友永真人・同年7月から二井数馬の二人の整形外科医師が、常勤医として新たにスタッフとして加わりました。これにより、これまで対応できなかった整形外科領域の救急患者の受け入れも積極的に行うことが可能となり、手術が必要な外傷の場合でも、入院・手術・リハビリテーションを行うことが可能となっております。
特に高齢者の場合、骨粗鬆症が生じている患者さんも多いため、骨粗鬆症の検査・治療も行い、新たな骨折発生予防に努めております。

整形外科の2次救急対応
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